そういえばうちの子が最近よく床を滑っているような気がする・・。
とは言えねこちゃんは運動神経が良いし、問題ないでしょう!と思っていたらソファーや壁にぶつかるところを見てしまった。
これは肉きゅう周りの毛(タフトといいます)が伸びていて、ストップする際の踏ん張りがきかなくなっている可能性が高いです。
勢い良く床を滑ってしまう猫ちゃんが心配
可愛い肉きゅうが毛で覆われている
みんな自分でカットしてるの?私にできるかな・・?
肩の力を抜いて挑戦してみましょう!
ねこちゃんが滑るのは、肉きゅうが役割を果たせていない為
ねこちゃんは大きく分けて短毛種と長毛種があります。
長毛種の方が伸びやすく、肉きゅうが隠れてしまうほど成長します。
長毛種と比べて短毛種はそれほど伸びないので、カットをせずに見守っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし長毛・短毛いずれの場合もねこちゃん自身が走りにくそうだったり、滑ってケガをしてしまう可能性がある場合はカットしてあげましょう。
ねこちゃんは、スイッチが入ったら電光石火のごとく走る瞬間がありますよね
もし肉きゅうストッパーがきかず、家具などにぶつかってしまったらとても危険です。
安全な環境づくりとケアを意識してあげましょう。
実際にカットしてみた私の戦略
こうなるのは見えているので、あくまで普段通り何もしないよ~というスタンスでその時を待ちます。
まったりする時間を狙う(遊んだあとやフードを食べたあとなど)
少しおねむで、まどろみタイムが最高
今回使用したのは先端が丸い、女性用ムダ毛処理のはさみを使用しました。
近くのホームセンターにはペット用の小さいはさみがなかったので、代用品として購入しました。
出来るだけコンパクトで扱い安そうなものを使用してください。
基本はペット用のバリカンを使用することが多いようですが、少なからず音に反応する為、はさみを使用しています。
まずは肉きゅうチェック
爪切りと同様ですが、切る際のポイントは2点
嫌がったらすぐにやめる
少し切れたらOK!目標は低めに設定する
ねこちゃんにとって爪や肉きゅうはとっても大切な部位なので、いくら信頼している飼い主さんでも、ずっといじられたら嫌になる子が多いです。
しっぽをブンブンし出したらイライラしている証拠なので、中断してください。
愛猫の様子を見ながらさっと済ませてしまうのが勝ちです。
普段からスキンシップを取って、出来るだけ肉きゅうや爪などに触れるようにするとケアの際に難易度が下がりますよ。
個体差はあるので、子猫時代から意識して触れていても肉きゅうを触られるのが嫌な子もいます。
野性味を失わない姿勢にきゅんとしますね
カットする時の体勢は?
ご覧のように、爪切りの際はうつぶせ状態でカットしていたのですが・・この体勢ではカットが出来ないことに気付きました。
完全なリラックスモードで、足を投げ出した状態がカットしやすいです。
タフトの伸び具合を確認して、4本全てカットしてあげましょう。
肉きゅう恐るべし。
肉きゅうは可愛いだけじゃない、とっておきの役割たち
ねこちゃんと言えば肉きゅうに目が行く人も多いのではないでしょうか。
ただ愛らしいだけではなく大切な役割がたくさんあります。
- 獲物に気付かれず近付くため、足音を消す
- 高いところから飛び降りることが可能なクッション
- ピタッと止まることが出来る滑り止め
- 数少ない体温調整機能
- グルーミング出来ない顔のお手入れに使用
- ものを掴む
肉きゅうは脂肪や弾性繊維でできています。
身体を触っていても、他の皮膚とは少し厚みが違いますね
たくさんの役割をもっている肉きゅうですが、意識をしてお手入れをしたことがありますか?
今回は肉きゅうの毛が伸びていることで③の能力、滑り止めの役割に問題が生じてしまいました。
④の体温調整についても、ねこちゃんは鼻と肉きゅうからでしか汗をかくことが出来ませんし、冬は乾燥がすすむと切れてしまうリスクもあります。
本来の役割を最大限発揮してもらえるように、愛情を込めてお手入れしてあげたいですね
まとめ
いかがですか?少しスッキリしましたね。
ねこちゃんの肉きゅう周りの毛をカットすることで、本来の役割を発揮し、ケガをしないように手助けすることが大切です。
ただ、『短毛種の場合は気にするほど伸びないのでカットしていない』という飼い主さんもいらっしゃるようです。
家猫の場合は飛び出した先で事故に遭うこともないですし、重要ではないという意見もありますが、ねこちゃんの動きが制限されるならカットしてあげた方が良いですね
爪切りやタフトのカットにも繋がりますが、そのほかのケアも考えると普段からのスキンシップが改めて重要だといえます。