「猫砂を変えたらトイレを使わなくなってしまった。」
デリケートな猫ちゃんは環境の変化に敏感です。いつもと違う猫砂を入れると慣れるまで時間がかかったり、我慢をしてしまうこともあります。
さらに
ふちに足をかけてトイレをする・・
何もないところでエア砂かけをしている・・
このような違和感を感じたことはありませんか?これらは残念ながら今のトイレを気に入っていない可能性が高いです。
「ちゃんとおしっこもうんちもしてるから大丈夫じゃないの?」
と軽く思わず、気持ちよく排泄出来るようにお気に入りのトイレを用意してあげませんか?
猫砂の切替え失敗談とポイント
猫ちゃんが気に入るトイレとは
トイレ掃除の大切さ
愛猫の快適なトイレ作りは飼い主さんの責任であり、腕の見せ所です。落ち着いてトイレが出来る最高の場所を演出してあげましょう!
猫砂を変えたら使わなくなってしまいました
猫ちゃん1匹につき、プラス1つのトイレが必要
この言葉は猫ちゃんのトイレを用意する時によく耳にしますよね。猫ちゃんは綺麗好きなので、トイレをしたあと掃除をしないと次に入るのをためらいます。
我が家でも2つ用意しているのですが、トイレを丸洗いしたタイミングで片方の猫砂を変えてみたところ、使わなくなってしまいました。
お迎えしてから今まで、猫砂を3種類変更していたのですんなりと使ってくれるかなと思っていたのですが、今回は大きな変更点があったので警戒されたようです。
今までの猫砂はシステムトイレ用の大きなチップ
今回は猫砂が固まる木製のタイプ
昔は猫砂が固まるタイプが主流でした。うんちの処理と一緒に固まったおしっこを取り除き、少なくなった猫砂を足していきます。
冒頭でも少しふれましたが、エア砂かけをしたりふちに座って排泄をしたりと最近トイレのイヤイヤサインが出るようになってしまいました。
排泄後はちゃんと砂をかけてキレイに隠しているのですが、毎日のトイレに不満があると可哀そうなので、何が原因か調べてみました。
- トイレのサイズが小さい
- 猫砂が気に食わない
- 猫砂の量が少ない
- 汚れている
- 場所が落ち着かない
②と⓷の猫砂問題も気になります。(④と⑤に関しては今回は大丈夫そうでした。)
おすすめの猫砂を探していたところ、木製の猫砂がとても評価が高かったので、片方のトイレに使用してみたのですが切替え初日は失敗に終わりました。
トイレは2カ所用意していて、どちらもまんべんなく使用しているのでしばらく様子見をすることに…。
新しいトイレをまだ購入していなかったので、システムトイレに木製猫砂を入れていたのですが興味を持ってくれず、システムトイレの砂を少しまぜたり2回ほどおしっこをしたペットシートを敷いてみたりと試行錯誤した結果、使ってくれるようになりました。
今まで猫砂を変えても問題なく使ってくれたのはたまたまで、本当は徐々にステップを踏むべきなんだと勉強になりました。
具体的にどのようなステップを踏めば良かったのでしょうか?切替えのポイントを見てみましょう
「猫砂は徐々に変える」のがポイント
急な変化は受け入れられない
猫ちゃんのフードと同じで、急にすべてを変えるのではなく、徐々に慣らしていくのが最大のポイントです。
私たちと違い猫ちゃんはとても優秀な嗅覚をもっているので、猫砂に自分のにおいが全くついていなかったら戸惑うのは当たり前です。
家の中とは言え無防備な排泄のシーンなのですから、警戒するのは普通のことだったんですね
- 切替時に全てを捨てず、古い猫砂をまぜておく
- においのついたペットシートを下に敷いてみる
- 飲食後、トイレに行きそうなタイミングで誘導してみる
これらを実際に試してみました。
トイレは丸洗いの際に猫砂を処分してしまったので、もう片方のトイレから少し持ってきた猫砂を上にふりかけたり、1、2回おしっこをしたペットシートをあえて敷いてみたり。
さらに猫砂の感触を知ってもらおうと、良さそうなタイミングで抱っこしてトイレの上に着地させてみました。
初日は不思議そうにテクテクと歩いて出ていくだけでしたが、3日目・4日目になると匂いを嗅いだり、足で砂を踏んでみたりと少し手ごたえがありました。
5日目でやっとおしっこをしてくれて、その日から毎日使っています。
- 無理強いしない
- 切替えが難しいようなら諦める
- 片方のトイレは毎日使えているか確認
猫ちゃんの様子を見つつ、トイレの切替は慎重に行いたいですね
システムトイレは「飼い主さんの」ベストな選択?
トイレの種類は変更されたんじゃなくて増えていた
最近ではシステムトイレが主流ですよね。とても便利で使い勝手が良いですが
2021年の冬にひめちゃんをお迎えした時に、猫助けセットとして保護猫団体さんから購入していたグッズのなかにシステムトイレがありました。
「最近の猫ちゃんのトイレは進化しているんだな」と驚いたのですが、昔ながらのトイレがなくなって全てシステムトイレになったのではなく、旧型(と呼んで良いかはわかりませんが)も残っています。
トイレの進化に伴う大きな変化はおしっこの処理についてです。うんちは取り除くので今も昔と変わりませんが、おしっこが大きくかわりました。
システムトイレはおしっこを固めずにそのまま下段のペットシートまで通します。このシートは商品にも寄りますが、猫1匹だと1週間程もちます。毎日のトイレ掃除の時間が短縮されますね。
しかし、この性能は飼い主さんにとってのメリットであり猫ちゃん側のメリットではありません。
おしっこが固まるタイプの砂はしっかりと尿を固め、掃除のときにその塊を毎日取り除きます。
- システムトイレ=おしっこ掃除はシートをかえるだけ
- 旧型トイレ=毎日固まったおしっこを全て取り除く
ペットシートの効果は抜群で、表示通り1週間ほど置いていても匂いは気になりません。しかし、毎日のおしっこは蓄積していきます。猫ちゃんはどう感じているのでしょうか
野生の猫ちゃんはトイレの時とても無防備になります。サっとおしっこをした後、しっかりと砂をかけて自分の匂いを隠します。
おしっこを固めて、毎回取り除いてあげた方が猫ちゃんにとっては気持ちが良いような気がしますね。
- 掃除の手間が減る
- 外出時間が長いと猫ちゃんにもメリット
- おしっこを固めないので、ペットシートを敷かなければ採尿が自宅でできる
毎日のことなので掃除の手間が減るのは助かりますよね。仕事や家事・育児で疲れる毎日では少しの手間も省きたい・・そう思うのは当然です。
おしっこを固めないという点をプラスにするのが、自宅で採尿ができる点です。動物病院で採らずに、自宅でおしっこのタイミングに採れたらとても楽ですよね。
どちらのタイプのトイレもメリットがありますので、飼い主さんの生活リズムなども参考にベストなトイレを選択することが大切です。
「洗いやすさなどメンテナンスのしやすさも大切ですね」
生きていくうえで摂取する・排泄することはとても大切です。猫ちゃんのトイレ問題もその重要さについて見ていきましょう
トイレの重要性~我慢すると病気のリスクup~
トイレが気に入らない…我慢をすると病気のリスクが上がります
猫ちゃんは泌尿器系の病気にかかりやすいと言われています。祖先は水が貴重な砂漠出身ということもあり、あまり水を飲まず体内で少ない水分を凝縮しておしっこを出していました。
ただでさえそんな性質の猫ちゃんが、トイレが汚れているから使いたくないと思ってしまったら大変です。
猫ちゃんはマイペースに見えますが、繊細でデリケートな面をもっています。「ここでトイレはしたくない」と思ってしまえば我慢をしたり、他の場所でしてしまうかもしれません。
これは飼い主さんからしたら「粗相をした」となってしまいますが、猫ちゃんは嫌がらせでもなんでもなく、理由があってそのような行動を起こしています。
ストレスを感じず快適に排泄をしてもらうのが健康の第一歩です。
トイレ掃除の極意
トイレ掃除を好きになることです
トイレ掃除はとても大切なんです。
- うんちの量や色をチェック
- おしっこの量のチェック
- キレイに保つと(私も)嬉しい
はじめて猫ちゃんをお迎えしたのは小学生の頃で、当時は近所の祖父の家で飼っていましたが、そのころからトイレ掃除が大好きでした。
システムトイレはなく、おしっこは固まるタイプの砂だったので、小学校が終わると遊びに行き張り切って掘り起こしてました。
当時は「健康チェック」とか「ストレスをためないため」など立派な動機はなく、自己満足で綺麗にしたかっただけなのですが、結果的に良かったみたいですね。
専門的なチェックまではいかなくとも、
「今日はよく水を飲んでるな」と思った日はやっぱりうんちがゆるかったり、「便秘気味だな」と思ってウェットフードやおやつに水分たっぷりのものを与えたりすると次は良いうんちが出たり
毎日のトイレを観察することで愛猫の健康チェックができるなんて、素晴らしいことだと思いませんか
そう思わずに、可愛い愛猫のためぜひトイレ掃除を楽しんでみて下さい!
- 猫トイレの近くに排泄物を入れる袋を用意しておく
- 汚れはすぐにふけるように、ペット用のウェットシートなどを用意しておく
必要な物は一カ所にまとめておいて、思い立ったらすぐに処理できるようにしておくと楽ちんです。
○○をしたら掃除をしよう!と条件付けはせずに、トイレを使ったらすぐ掃除
後回しにすると面倒になってしまうこともあります。愛猫のため、喜んで!の精神でお掃除してみてください!
トイレの丸洗いは”月1回”目標!
月一回は丸洗いしましょう!お天気の良い日に日光消毒がおススメ!
トイレの猫砂掃除は毎日していると思いますが、トイレは一ヶ月に一回程度丸洗いが必要です。このタイミングで猫砂を全部入れ替えましょう
トイレの匂いが気になるからと人間用の洗剤を使ってしまうのは良くありません。もし洗剤の洗い残しをなめてしまったら大変ですし、洗剤の残り香を嫌う猫ちゃんも多いです。
基本はお湯で洗うだけでも大丈夫
システムトイレの場合、砂やペットシートを捨てたあとお風呂場で丸洗いをします。お湯でざっと一通り流した後、使い捨てのウエスなどでごしごし磨き、再度お湯で流したら特に匂いは気になりません。
その後はしっかりと拭いてから日光消毒します。お天気の日をねらって洗い、日光の力を借りてほかほかに乾かします。
水滴が残っていると折角洗っても雑菌が湧いてしまうので、しっかりと乾かしてから猫砂を入れるようにしてください。
綺麗に猫砂を敷いた後はこちらまで清々しい気分になれるので、週末のトイレ掃除は最高ですね!
まとめ
一番大切なのは、猫ちゃんがストレスなく快適に排泄できる環境を作ること。
外で暮らす猫ちゃんは好きなところでトイレをしますよね。
- 安全な場所で
- 良い感じの砂場で
- 砂をかけたら逃げるだけ
しかしイエネコの場合は
- 飼い主さんが設置した場所で
- 飼い主さんが用意した砂で
- 飼い主さんのタイミングで掃除する
こう考えると、気に入らないと感じつつも私たちが用意したトイレを使っている猫ちゃんがとっても健気に感じますね。
何もかも猫ちゃんに合わせないといけないとは思いませんが、清潔に保つことやお気に入りのトイレを作ってあげることは私たちにしか出来ないことなので、歩み寄ってあげたいですね。
猫トイレは奥が深いです。
システムトイレ
1段の昔ながらのトイレ
全自動トイレ
猫砂もたくさん販売されています。使うのは猫ちゃんなので、気になるものが数種類あるならば猫ちゃんに選んでもらうのが一番良いかと思います。
猫ちゃんと二人三脚、我慢させないトイレ作りを応援しています。