子猫はとても愛らしいですよね。小さな体で無邪気に走る姿は癒しであり、見るだけで日々の疲れが吹き飛びます。
しかし、あっという間に成長してしまうので「あの頃もっと○○しておいたら良かったな」ということが多々あるんです。
「子猫をお迎えするのがはじめて」
「子猫のうちにした方が良い事とは」
「失敗談などがあれば知りたい」
本記事はお迎えに少し不安がある、こんな方向けです。
お迎えしたらノンストップで成長する猫ちゃんの為に出来ること、私の体験談も織り交ぜつつご紹介しますので、一緒に考えてみませんか?
①猫ちゃんにしつけは出来ない
わんちゃんと暮らしたことがある人はピンと来ないかもしれませんが、猫ちゃんにしつけは出来ません。
トイレの使い方や日常のことを教えることは可能ですが、良いことをしたらおやつをあげて、悪いことはしかる…「飼い主がしてほしい事」を教えるということは出来ません。
猫ちゃんに服従性はないので、自由気ままに生きています。
家で暮らすイエネコでも狩猟本能は持ったままなので、思い通りにはいきません。とは言え危険なことを放置するわけにはいかないので、飼い主さん側の工夫が必要になります。
飼い主さんの工夫
片付けの重要性を知る
好奇心のかたまりの子猫は色んなものを口に入れてしまうので、使ったものを放置しないことが一番です。
- 生活用品
- 飲み込んでしまいそうな小物
- ひも状のおもちゃ
- 食べかけの食品
忙しい毎日ではお片付けも面倒ですが、ものを片付ける習慣ができると掃除をする意欲もわきます。
ものを片付けてから掃除機をかける→片付けの時点で既に面倒
(片付けを習慣化していると)何もない床→すぐ掃除機がかけられる
換毛期などは被毛が良く抜けますし、埃なども舐めてしまう危険があります。家を清潔に保つことは人間にも猫ちゃんにもメリットが大きいので、まずはお片付けから初めてみましょう。
大切な家具は保護カバーを用意し、猫ちゃん用に爪とぎ機を購入するなど『しつける!』ではなく『準備する』が大切。
換毛期についてはこちらをご覧ください。
②色んなフードを与える
フードは大きく分けると、ドライフードとウェットフードがあります。
ドライフードはお皿に出したままでもすぐに傷まないので使い勝手がよく、ウェットフードは水分補給の苦手な猫ちゃんに最適なフードです。
フードの味は沢山ありますが、ずっと同じ種類のフードを与えていると違う味は食べてくれない困ったことにるかもしれません。
「猫ちゃんは子猫の間に食べたものしか、食べ物として認識しない」(成猫になっても食べない)と言われている為です。
将来的に食べられる選択肢をつくる
人間風に言えば、食の好みがかたよる・・という感じでしょうか?
あまり食に興味がなくて、他の味のフードを与えても食べなかったことから、同じものしか与えなかったのだと聞きました。
ちぃちゃんはシニア猫なので、健康に配慮したフードを与えたいけれど食べてくれない…もっと工夫をして、色々なフードを与えていたら良かったと反省しています。
今はどこでも買えるフードでも、今後「販売中止や災害で手に入らない」可能性が0とは言えません。
そんな時でも問題なく食べてもらえるように、私たち飼い主が先読みをして備えることも大切です。
災害時には備えが必要です。防災セットの必要性についてはこちらをご覧ください。
③肉きゅうや口元に触れる練習
肉きゅうを触るメリットは絶大です!
スキンシップは猫ちゃんとの愛を育む為にも必要ですが、一番のメリットはお互いの試練、爪切りにあります。普段から触ることでケアがしやすくなるので、積極的に触ってみましょう。
他にも、口元や歯に触れる練習をすることで、歯みがきへの抵抗も減らしましょう。
猫ちゃんのケアは日常から意識することが大切です。徐々にレベルアップしていきましょう!
猫ちゃんの歯みがきは子猫時代が勝負です。歯みがきの重要性はこちらからどうぞ。
④色んな人に会う
子猫には社会化期というものがあります。
(2~7週齢)
この時期にたくさんの人に会って、慣れておくことはとても大切です。
他の人たちとの交流がないと、友達や親族が会いに来た時に隠れてしまったり、インターフォンや人の気配に敏感になってしまう恐れがあります。
積極的に子猫の時期に会う機会を増やして、世界を広くしてあげた方が猫ちゃんの為にも良いでしょう。
人に慣れさせることのメリット
ストレスの軽減に繋がります。
今後出張や旅行などで家を空けることがあるかもしれません。その際、ペットホテルに預ける場合や友人がフードを与えに来てくれることもあるでしょう。
人に慣れていないと、大きなストレスを与えてしまう可能性があります。
猫ちゃんはストレスに弱い生き物なので、「変化が苦手」です。少しの間、飼い主さんがいなくても必要以上に動揺させないように準備をしたいですね。
子猫との出会いは好奇心に任せる
近付いてくるまで気長に待ちましょう。
私の家族は大の猫好きです。生後半年のひめちゃんのお披露目で家に招待したのですが、最初は警戒していなかったのに少し驚かせてしまったようで、ケージに隠れてしまいました。
その後出てきてくれないかなと、隠れているひめちゃんの近くで見ていたのですが、とても怖がらせてしまったようです。
子猫から近付いて来るまで放置が鉄則です。
その後宅配や営業のインターフォンなどにも敏感に反応するようになって、顔をこわばらせています。本当に可哀そうなことをしてしまいました。
夏目家の失敗から、猫ちゃんのペースに合わせるということを意識してもらえたらと思います。
⑤避妊・去勢手術の重要性を知る
猫ちゃんは妊娠しやすく、多産です。
(平均で5匹程生まれます)
妊娠期間は2か月と短く、避妊・去勢手術をしなければどんどん生まれてしまいます。それだけ出産数が多いということは、ノラでの生存率が低いということです。
事故や病気、カラスなど外は危険がいっぱいです。もし自分で育てられないのなら産ませるべきではありません。
手術のメリット・デメリット
一緒に暮らす猫ちゃんに子猫が生まれたら、それはそれは可愛いですが・・
- 育てることはできるのか
- 里親さがしはできるのか
など、責任のある行動を心がけなければなりません。
手術のメリット
生殖器系の病気のリスクの予防
発情期の行動を防ぐ
望まない出産を防ぐ(ノラ猫を増やさない)
手術のデメリット
子猫が産めなくなる
体重が増加しやすくなる
室内飼い一択
外と行き来できる環境は危険です
2代目にお迎えした茶トラのみかん(オス)が、そろそろ去勢手術をしようかというところでおうちに帰らなくなりました。
当時は祖父の家で飼っていたのですが、外と中を自由に行き来できる環境でした。現在ほど室内飼いを意識していなかったのです。
いつも通り外で遊んでいる時にトラブルがあり、近くの信号を渡ってしまったのだと思われます。何日も探しましたが見つけることが出来ず、とても反省しました。
このことから、今後猫ちゃんをお迎えすることがあれば絶対に室内で飼おうと決意しました。
⑥迷うなら、ペット保険を検討する
動物病院代は高いと聞いたことはありませんか?
月々の生活費を一気に圧迫しかねないペットの医療費は、ペット保険に加入していると安心です。
資金面で悩むことなく受診できる
電話相談なども無料でできるので安心
(詳しくは保険内容をご確認ください)
譲渡会ではペット保険加入が条件なことも
環境の変化で体調を崩しやすいので、安心
ひめちゃんは譲渡会にてお迎えしたのですが、ペット保険に加入することが条件でした。
お迎えした翌日にトイレの砂4粒ほどに血がついていたのです…。
フードもよく食べ水も飲み、おもちゃで遊んで走り回っていたのですが、トイレ問題がとにかく不安で不安で辛かったです。
その後も血便は続き、4日目でペット保険の相談窓口に電話をしました。『血便と水をよく飲むので少し軟便になってきている』と相談をしたのですが、食欲があるならまず問題はないとの返答でした。
飼い主さんは猫ちゃんの体調の変化に一喜一憂することが多いと思います。
こんなに小さな体の中で何が起こっているの?と悲しくなり、トイレに行く姿を見る度に気が気じゃなかったのを覚えています。
そんな時に電話相談できたのは、とても大きかったです。
24時間繋がる電話窓口には獣医さんがいて、無料相談ではひとり15分程の持ち時間で内容を相談、その場で回答を得られるというものでした。
動揺しながらお話したのですが、こちらの不安も察してくれて『大丈夫ですよ』と言ってもらえると、とても安心したのを覚えています。
今、『この瞬間の不安を聞いてもらえる』これは大きなメリットです。
安心を得る為に保険を検討するのは大切です。
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⑦写真・動画を残す
その時々の愛らしさを残しましょう
繰り返しますが猫ちゃんの成長は本当に早く、とくに子猫は一日一日を大切にしないとすぐに過ぎ去ってしまいます。
それでも子猫時代の写真は何枚撮っても足りないし、動画は宝物になります。
この記事を執筆している現在は、お迎えしてから半年を過ぎた頃(およそ1歳)なのですが、すでにお迎え当日の動画を見ては『懐かしいなぁ』『こんなに小さかった?』と家族で話すことが多いです。
今では便利なアプリも増えて、自動でフォトブック作成や、年賀状印刷までできるものもあります。
初代や2代目の猫ちゃんをお迎えしたのはかなり昔で、(スマホではなくガラケーの時代です)写真があまり残っていません。
今の時代はスマホでも高画質な写真が撮り放題です。
1歳までのねこちゃんの1か月は、人間の1年間に相当すると言われています。
ぜひ今の一瞬一瞬を大切にして、宝物を撮りためて行ってください。
まとめ
夏目の体験談をふんだんに盛り込んだ7つの心得、いかがでしたか?
『知ってるよ』や『同じことで悩んだことがあるよ』という人は復習として、『はじめてお迎えするよ!』という人は心の準備ができましたか?
なんにせよ、子猫をお迎えするのは心ときめく一大イベントです。
色んなフードを与える事や、人とたくさん出会うことなど、タイムリミットがあるのだと知るだけで良いスタートが切れると思います。
少しでもお役に立てる事があれば幸いです。
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