一緒に暮らすことになった猫ちゃんが自分に懐いてくれなかったら、少し寂しいですよね。
フードやトイレ掃除などお世話をしてくれる人に懐くと言いますが、それでも懐いてくれない・・と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
- 子猫をお迎えした方が懐きやすい
- 身体の大きな男性より、小柄で声の高い女性に懐く
- 一緒にいる時間が長い人に懐く
確かにそうかもしれませんが、子猫に戻すことは出来ませんし、仕事で帰りが遅い自分の生活スタイルを変えることも出来ません。
ではどうすれば仲良くなれるのでしょうか?
それは、飼い主が本気を出して遊びに付き合うことです。
狩猟本能を残す猫ちゃんだからこそ、遊びを通じて仲良くなれます!
ただ遊ぶのではなく、本気で遊ぶところがポイントです。
順番にご説明しますので、猫ちゃんと仲良くなりたい方はどうぞ最後までご覧ください
本気で遊ぶ前に考えたい3つのポイント
- 遊ぶ=おもちゃを動かすだけじゃない
- 獲物にも種類がある
- 目だけでなく、音も重要
詳しくは以下の通りです。
①遊ぶ=おもちゃを動かすだけじゃない
ふりふりとねこじゃらしを振るだけではダメです。獲物を演じる我々のテクニックを高めましょう!
②獲物にも種類がある
羽・ねずみ・ぽんぽんなど沢山の種類があります。好みがあるので、色々と試してみましょう
③目だけでなく、音も重要
かしゃかしゃと音が鳴るおもちゃに反応する猫ちゃんが多いです。狩りは全身を使いますので、より刺激を求めましょう
狩りの作戦を立て→自分で獲物をとり→食べる。
この一連のサイクルは猫ちゃんにとって生きることと同じですが、家で暮らしているイエネコでは圧倒的にこの刺激が不足しています。
獲物を狩るという行為は本能を刺激し、おもちゃを捕まえることができたら(狩りが成功したら)自信がつきます。
猫ちゃんはストレスに弱いので、日々のルーティーンに狩りという刺激を与えてあげて、心も体もメンテナンスしてあげたいですね。
仲良くなることと、猫ちゃんがいきいきと遊ぶことは一緒に叶えることが可能なんですね。
補足:狩猟本能に語りかける
犬はこれまで、人に従順になるようにと品種改良を重ねられてきました。それに比べ猫は狩猟本能をもったまま、私たちの生活に溶け込んでいます。
家でぐっすり寝て、たまに窓から外を見て、帰ってきた飼い主さんと数分おもちゃで遊ぶ・・運動不足が続くと肥満にも繋がってしまいますね。
それでも外は病気や交通事故など危険がいっぱいなので、家の中で過ごしてもらうのが安全です。安全と引き換えに失った刺激を与えてあげたら、猫ちゃんは興味をもってくれるはずです!
猫と仲良くなりたい!なら狩りを演出
猫ちゃんとの遊びで思い浮かべるのは、ねこじゃらしをふりふりと動かしてじゃれる姿が代表的ですよね。でもこの遊び方、フットワークの軽い子猫には通用しても成猫やクールな猫ちゃんには段々と通用しなくなってきます。
大体こんなもんでしょ?と動かすのではなく、飼い主さんが小動物の動きを真似て、魅力的に動かせる=狩りの場面を演出することが大切
飼い主さんのテクニックが試される
獲物に見えるような動きとは、どうすれば良いのでしょうか?
羽の猫じゃらしの場合は小鳥をイメージしやすいですよね。しかし右へ左へと振っただけでは、走るだけになってしまいます。
それも楽しいですが、好奇心旺盛な子猫にしか通用しません。これから仲良くなろうとしている状態ではそっと見つめて終わってしまいます。
狩りの演出=障害物を使って隠してみるのがおススメです!
例えば、ソファの背もたれとクッションの間にすきまを作って、小鳥が逃げ込んだように動かしてみる。
自分の背中の方へまわして正面の猫ちゃんから見えなくしてみる。
などなど
ずっと見えているおもちゃではなく、家具のすきまや自分を使って一時的に見えなくするだけで猫ちゃんは興味を示してくれます。
他にもキャットタワーへ誘導して、ひらひらと飛ぶように動かしてみたり羽の先がチラチラと見えるように誘ってみると狩猟本能がくすぐられるようです。
その特技をうまく生かして、ちらちらとおもちゃを見せて猫ちゃんの気を引き、思わず捕まえに来たら狩りは成功です。
優しくほめてあげてくださいね。
いくつになっても消えない狩猟本能
やはり子猫が一番おもちゃに食いつきます。2歳ぐらいまではやんちゃ盛りで右へ左へダッシュして捕まえることもありますが、それ以降は動きも緩やかになることが多いです。
年齢によってはおもちゃをふりふりと動かしても、見てるだけで反応がないように見えるかもしれえません。
しかし、猫ちゃんの狩猟本能はいくつになっても健在です
目の前で動くものに飛びつくのは幼い証拠、段々と狩りが上手になると頭の中で作戦を立ててから一気に仕留める気持ちで飛びついてきます。お迎えした時期が成猫で、おもちゃに反応しないからと遊ばないのは勿体ないです。
楽しくないかな?
意味はないかな?
と思わず、遊びに誘ってあげて下さい。
獲物を狩った後のご褒美
自然界では、狩りをしたあとは食べますよね。猫ちゃんは作戦を考え、行動し、成功というプロセスを繰り返します。
家で暮らすイエネコは狩りをしなくても、決まったタイミングでフードをもらえるので飢えることはありませんが、狩りを演出するならご褒美があると嬉しいですね!
狩りをする、成功する、ご褒美が待ってる(フードやおやつをあげる)
これはとても喜びます。
フードのカロリーは計算して与えていると思うので、フードを与える前に遊んでみたり、一日のカロリー内で少量のおやつをあげると良いですね。どうせあげるなら歯みがきおやつをあたえるのはどうでしょうか?
カロリーがあるので、一日の摂取量は計算してあげてくださいね
”焦らない”が最短で仲良くなれる方法
猫ちゃんと仲良くなりたい。そう考えた時に起こしがちな行動は、自分から距離をつめてしまうことです。
早く仲良くなりたい気持ちはとてもよくわかりますが、ここで焦らないのが最大のポイントです。主導権は猫ちゃんに与えてあげてください。
具体的には
- 大きな声で話さない
- 追いかけない
- じっと見つめない
おもちゃで遊ぼー!としつこく誘うのは警戒されてしまいますし、追いかけるより追いかけてもらうように仕向けなければなりません。
じっと見つめたい気持ちもわかりますが、猫ちゃんは見つめられるのが苦手です。こちらは仲良くしたくても、伝わらなければ意味がありません。
遊ぶのが少し早いようなら、作戦をかえてみるのもおススメです。
- そっと近づいて指の匂いを知ってもらう
- ゆっくりと瞬きをしてみる
嗅覚に優れている猫ちゃんに匂いを覚えてもらうことや、じっと見つめられることが苦手な猫ちゃんに瞬きをすることで、敵意がないことを知ってもらいましょう
たまに会うのではなく一緒に暮らすのであれば、いずれ慣れてくれます。
それが今日なのか、3か月後、もしくは数年かかるのかは個体差があるので断定できませんが、こちらが無理に距離を詰めないことは重要なポイントです。
仲良くなることを諦めないで|くじけそうなあなたへ
それでも、全く懐いてくれないと心が折れそうになりますよね。
猫ちゃんにはそれぞれ、あなたに出会うまでの経験があります。
- 人慣れしている環境の猫ちゃん
- 野良歴の長い猫ちゃん
- 人にいじめられた過去のある猫ちゃん
私たちからすれば、皆可愛くて一くくりにしてしまいがちですが、猫ちゃん一匹ずつが人間に対して違う感情を持っています。
スキンシップが取れるようになると、普段と違う様子にいち早く気が付いたり、歯磨きや爪切りができたりと沢山のメリットがあります。
そっと寄り添ってくれたり、ぐるぐると喉を鳴らすようになればきっと報われます。
お片付けまでがワンセット!
猫ちゃんと一緒に暮らしているとヒヤッとすることが多いです。それはなんでも口に入れてしまうから。
おもちゃも同じで、羽は噛んで引っ張ると抜けやすく、ねずみのおもちゃはしっぽやほっぺのピンクの部分など取れがちです。
猫じゃらしの場合ひもの部分や、釣竿タイプは糸の部分が噛むと切れてしまいますし、口に入ってしまったひもや糸は飲み込んでしまいます。
それらを防ぐためにも、お片付けが本当に大事。
さらに、おもちゃは大事な獲物です。刺激を求める猫ちゃんの為に遊ぶとき以外は直してあげて、いざ遊ぶときにじゃーん!と出してあげた方が楽しいですね。演出も大事です。
誤飲、誤食をさせない為にお片付けはとても大切。
遊ぶ前後は特に、ケガをしないように確認してくださいね
まとめ
人間も同じですが、一緒に遊ぶとぐっと仲良くなることがあります。
はじめて猫ちゃんを迎える人は、獲物のようにおもちゃを動かすと言われてもピンとこないかもしれませんが、一度試してみると実感できます。
ふりふりと動かしている場合と、そっと視界からおもちゃを隠した瞬間では目つきがキッと変わるのが見て取れるようになりますよ。
- 遊びではなく本気の狩りを演出
- 飼い主さんのテクニックを上げる
- 個体差はあるので焦らない
- 主導権は猫に任せる
- お片付けまでが遊びのワンセット
仲良くなりたい気持ちはとてもよくわかります。でも、会話が出来ないなら態度で教えてあげるしかありません。
私の匂いは覚えたでしょう?怖くないよ、一緒に遊ぼう。
この精神で挑んでみて下さい。
あなたが少しでも猫ちゃんと仲良くなれますように、祈っております。